古代から中近世、近現代、そして漢文学に至るまで、日本語?日本文学?日本文化の専門教員が揃う全国でも希有な学科です。
現在社会とさまざまな過去を「点」として分断して考えるのではなく、
それぞれを「線」として関連付けて総体的に捉えることができるところに学科としての特色があります。
日本語?日本文学科は、〈日本〉を学べる最高の布陣を揃える学科です。
わたしたちが今、生きている〈日本〉とは何か。過去から現在に至る〈日本〉について、言語表現(時には映像表現)を中心に探索し、
そして、これからの未来を私たちはどのように生きていくのか、その知恵や思考を身につけていきましょう。
学びが進んでいくことで徐々に分かれていく、ゆるやかなコースのようなもので、
最終的に4年生になって卒業研究を書くときに「専修」が確定します。
日本語によって物事を認識し、思考し、想像?創造し、コミュニケーションしながら、私たちは生活しています。
この当然の事実の前に立ちどまって、政治?経済?歴史?宗教などさまざまな領域において、日本語という言語がどのような文学や文化を形成してきたか、また将来においてなにを成し遂げようとしているのか、その可能性を探っていきます。
自分が使っている言語=日本語に対する鋭敏な感性と分析力、そして豊かな表現力を自らのものにすることは、情報化社会において自立した個人として、物事を客観的に判断して生きていく基礎的な力(リテラシー)であります。そしてそれは、今後、大きな変化が訪れる私たちの決して穏やかでない社会において生きる指針となることでしょう。
当学科が求める人材は、
です。
広く応用できる汎用的能力を育てる
日本語?日本文学科では、ディプロマポリシー(学位授与の方針)として、
を掲げています。つまり、卒業の段階でこれらの力や素養を十分に身に付けてもらうことができるように、学科のカリキュラムを組み立てています。具体的には以下のようになります。
高度な専門性を極めていく中で、広く応用できる汎用的能力を育てるという学科の考え方に基づくものです。
一つの専門分野を追求する経験を通じて、職業の場など、生涯の中で出会う様々な専門分野の知識や技能への「アプローチの仕方」、情報社会においてみずから問題を発見し解決してゆくための汎用的能力を鍛え、しっかりと自分のものにしてもらいたいと考えています。
ディプロマポリシー各項目に関わる力を育てる基本的なプロセスは、「基礎講義科目」「演習Ⅰ」「演習Ⅱ」「卒研ゼミ」「卒業研究」の4種類の科目が含まれます。
このようなプロセスを経て「卒研ゼミ」をクリアした暁には(理想的にゆけば)「卒業研究」 がほぼ完成しているということになります。
これらは日本語?日本文学科におけるカリキュラムの中核となるところですが、この他にも学科の中核を補完するべく用意された多彩な科目群があります。ここでは書道や、文章の書き方から、主に道外から著名な研究者を招いて行う集中講義など、他大学の非常勤講師の教員の力も借りて、いろいろな角度からの学びの場を提供しています。
時代に合わせた学習環境
本学は日本語や日本文学、日本文化に関係する蔵書が豊富で、コロナ禍前の2018年のデータを見てわかる通り、利用する学生が非常に多いのが特徴です。
総合指標:14位(全国)
貸し出し:6位(全国)
【2018年度 図書館入館者統計】
英語文化学科のべ10,543名
日本語?日本文学科のべ18,027名
文化総合学科のべ10,398名
このデータは、単に関連図書が豊富というだけでなく、学科の教員が、それらの多彩な図書と学生とを積極的に結び付ける役割を果たしていることを示しています。
また近年は『日本文学Web図書館』『新日本古典文学大系』(岩波書店)『国史大系』『群書類従』など、Web図書(電子図書)も充実してきました。学科予算を使って独自にこの分野に投資して、学習環境が時代遅れにならないようにしています。ぜひ、本学図書館をのぞいてみてください。