PROFILE
和田 雅子 教授
専門分野はプロジェクトマネジメント、広報。「プロジェクトマネジメント入門」「女性リーダーシップ論」「広報メディアと女性」などの科目を担当。
人間生活学科 2年 T.Hさん(北海道檜山北高等学校 出身)
プロジェクトマネジメント領域を中心に科目を履修。北海道大学と合同のYOSAKOIソーランチームに所属し、本祭やイベントなどで演舞を披露。
Tさん 高校の担任の先生がこの学科出身だったことが、進学先として考えるようになったきっかけです。学科について詳しく調べていくと、就きたい職業が決まっていなかった私は、ここなら幅広く学んで自分の目標を見つけられると思いました。やりたいことに集中できる女子大という環境も、とても魅力的に感じました。
和田先生 女子大は一人ひとりの学生に対するサポートが手厚いことが特徴の一つ。本学も入学から就職まで、しっかりとサポートしていきます。
Tさん それは、日常的に感じています。何かに悩んでいたらすぐに先生に相談できますし、授業以外でも話す機会が多くあります。
和田先生 そうですね。こちらから根掘り葉掘り聞くことはしませんが、相談してくれればもちろんサポートします。基本的に皆さんは大人ですから、自分で決めた道のりに対して必要以上に介入することはしませんが。
Tさん 大人として扱ってもらいながらも、先生との関係性はすごく近いと感じます。学生同士はほぼ全員が友達のようで、楽しく大学生活を過ごせています。それに、興味があることに自分でどんどん踏み込んでいける大学の学び方は私に合っているようで、学ぶことが楽しいです。
和田先生 本学科の魅力は、Tさんが言ってくれたように多様な学びに対応していること。高校生の時に持っている職業の情報はごくわずかなので、その中から自分が何になりたいか、何をしたいかを決めるのは難しいと思います。その点、本学科では色々なことを学び、自分で選択できるようになります。本学科は、人の生活を基盤にして多様な学びにアプローチしていきますし、衣食住、家族経営、福祉などに加え、プロジェクトマネジメントに関する専門的知識と実践的能力、さらに今後はデータサイエンスにも力を入れていきます。社会の動きに合わせ、より実践的な科目を揃え、地域に貢献する要素も強めていきます。
Tさん プロジェクトマネジメントについて専門的に学びたかったことも、この学科を選んだ大きな理由です。商品の企画や開発に関心があったので、企業に就職するなら知識を役立てられるかなと思いました。印象的だったのは、「女性リーダーシップ論」の授業に登場してくださった卒業生の起業についてのお話です。
和田先生 生成AIの技術などを活用する企業を、仲間と立ち上げた卒業生ですね。技術的なことは仕事を通して身につけたようですが、彼女はプロジェクトマネジメントのノウハウを持っていたことが最初の就職先ですごく強みになったと言っています。卒業後に連絡をくれた時、開口一番「先生、世の中って全部プロマネでした」と(笑)。彼女の場合はIT関係の仕事でしたから余計にそう思う環境だったのでしょうし、今は大企業ほどプロジェクトマネジメントの力が必要とされます。
Tさん 社長と聞いてびっくりしましたが、すごく格好良かったです。将来、こういう可能性もあるんだなと思えて、希望を持てました。
和田先生 新しい働き方ですよね。今は生き方が多様になってきているので、色々なルートがあります。例えば、自分で作ったアクセサリーをネット販売するプロジェクトに在学中から取り組んだ卒業生もいますし、いわゆる大手のIT企業に就職した卒業生もいます。
Tさん そういう先輩たちは、在学中から何か違っていましたか?
和田先生 皆さんそれぞれ個性があるので、比較したことはありませんが、他と異なるとするならば努力の軌跡ですよね。頑張った学生に成果が出る、やはり成果は努力に比例しているのかなと思います。今の環境をどう味方につけて、バスケットボールのピボットのような発想で学びの場を拡張させていくか。与えられることばかり考えるのではなく、自分で戦略を立ててどう取りにいくか。そこを、プロジェクトマネジメントの学びの中で伝えています。
Tさん 自分が本当にやりたいことを見つけるために、どんな職業があって私に合うのは何かを知ろうと、2年次から様々な分野のインターンシップに幅広く参加しています。
和田先生 色々やって、考えてみることで、自分が描いたかたちで社会に出ていけるかどうかにつながります。
Tさん はい。やってみないとわからないと思うので、色々なことに挑戦するように意識しています。そうすると、学生が参加できる外部のプロジェクトなども先生たちが紹介してくれます。例えば、商品PRに関するプロジェクトに参加した際は、授業でやっていることがそのまま通じると実感しました。チームで企画を考え、何度も話し合って、最後にプレゼンテーションをする。ほかの大学の学生と一緒に活動していますが、私は授業での経験がとても役立っています。
和田先生 プレゼンテーションやワークショップに関する授業など、プロジェクトマネジメントに必要なものはカリキュラムの中に全部揃っています。プロジェクトマネジメント以外の領域の科目も組み合わせられますから、自分なりの学び設計を立て4年間学んでほしいですね。
Tさん 興味があることはできるだけやってみたいので、調理実習などの科目も履修しています。また、利用時間ギリギリまで図書館やパソコン室で課題に取り組むなど、大学の施設を思い切り活用しています。これからはゼミやプロジェクト活動など学外に出る機会が増え、さらに学べることも増えそうで楽しみです。色々な人とコミュニケーションを取れるのが自分の長所だと思うので、残りの大学生活でそれをもっと極めていきたいです。この学科は人と接する機会が多いですし、サークル活動やアルバイトなどの経験も通して、自分の長所を高めていければと思っています。
和田先生 いいですね。これは本学科の学びの特徴でもありますが、生活を基盤にして地域に貢献していくことが、これからの時代はより強く求められるのではないかと思います。本学科では、そのプレ体験ができます。自分の能力や体験を拡張させる場として、本学科をぜひ活用してほしいと思います。
(学年、掲載内容等は2024年取材当時)
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