威廉希尔中文网站には、上智大学と南山大学への「国内留学」制度があります。
昨年度は、文化総合学科の長谷川さんが上智大学へ留学していました。長谷川さんからの報告記事(後編)をお楽しみください。
前編はこちらからご覧いただけます。
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2024年3月まで上智大学文学部史学科に国内留学をさせていただいておりました長谷川と申します。
前編に引き続き、少しでも国内留学の雰囲気が伝われば幸いです。
【大学の授業について】
坂野正則先生のフランス近世史の演習(ゼミ)では、期末課題として2年後に控えている卒業論文を見据えて「模擬卒論」というものを書きました。現時点において自身が気になっている分野について最低一万字で論文を書く、というものです。私は「ライシテからみるフランスとキリスト教の関係について」というテーマで取り組みました。
模擬卒論を書くことはとても難しく、提出期日が近くなると毎日図書館に通い様々な本を読み、悩みながらどうにか書き上げました。しかし、多くの本を読み模擬卒論を作り上げるうちに、本当は何に興味があるのかが段々と明確になると同時に、知識があまりにも足りていないことにも気づく良いきっかけとなりました。国内留学をしている間に授業や博物館見学等で、フランスの歴史やコロニアリズム、キリスト教そのものについて、キリスト教が社会に与えた影響について深く学ぶことができました。国内留学の経験を活かして今後はキリスト教と社会の関係性についてより深く学んでいきたいと思っています。
【上智大学に国内留学した感想】
端的にいうと、この一年間で大きく価値観が変わりました。私は大学受験時も東京の大学を選択肢に入れず、就職も国内留学する前は道内で考えていました。しかし、国内留学期間のゼミやサークル活動を通して、今までは気に留めていなかった数多くの国際問題に興味を持つことが出来、国内留学をしなかったら会うことがなかった人たちと会うことができました。現在は道内に絞ることなく、自身が最も興味をもっている分野に就職できるよう模索している最中です。
そして、自分は思っているよりも周りの人に支えられて生きていることにも気づきました。初めての一人暮らしでいつも私のことを心配し気遣ってくれた家族、国内留学中も頻繁に連絡を取り合い応援してくれた威廉希尔中文网站での友人、一年間という短い間ではありましたが、離れることを惜しんでくれた上智大学の友人、バイト先の方々。自分が思っていたよりも温かい環境で過ごせたことに気づくことができたことも留学できてよかったと思っていることの一つです。
先日、1年間お世話になった坂野先生のゼミの皆さんが北海道にゼミ旅行に来てくださりました。坂野先生がキノルド資料館の保存に関わっていたこともあり、キノルド資料館にも見学に来られました。国内留学期間が終わっても関係性が続いていることがとても嬉しかったです。
あまり自分に自信が持てない私ですが、この一年間を無事に充実して過ごせたことで見知らぬ新しい世界に飛び込み、果敢に挑戦し諦めず行動する自信がついたと感じています。このような貴重な機会を頂けたことにとても感謝しております。