私の祖母は糖尿病を患っており、食事制限を行っているため、食べることが好きなのに食べたいものを自由に食べられない姿を幼い頃から見てきました。そのため、病気を患っている方でも食事を楽しめるように、食事の面から管理栄養士としてサポートしたいと思い、管理栄養士養成課程のある食物栄養学科を選びました。
また、食事は生きていく上で欠かせないため、栄養学を学ぶことは資格を取るためだけでなく、生涯役立つ知識を学べると思いました。
私は、食生活学研究室でわかめの摂取が食後の血糖値に及ぼす影響について研究しています。現在は粉末わかめを用いた商品を開発し、粉末わかめ摂取による血糖値の測定を行っています。
この研究室を選んだ理由は、基礎栄養学の学びを深めることができると思ったからです。基礎栄養学は他の科目との関連性も高く、国家試験において重要科目であると考えます。履修したことで、基礎栄養学を復習することができ、国家試験の模擬試験でも基礎栄養学の得点が安定して得られるようになったと感じます。
食物栄養学科では「対人関係トレーニング」という授業が設けられています。管理栄養士は、健常者や傷病者、乳幼児から高齢者までの様々なライフステージの方を対象として栄養ケアを行うため、コミュニケーション能力がとても重要であると考えます。
「対人関係トレーニング」では、他者との意思疎通を円滑に行うための対人関係能力や、社会人としてのマナーなどを実践的に学ぶことができるため、管理栄養士として働く上で重要となるコミュニケーション能力の向上だけでなく、臨地実習や就職活動でも活かすことのできるスキルを得られました。
大学生活で一番成長したと感じることは、プレゼンテーション能力です。大学ではパワーポイントで資料を作成し、プレゼンテーションを行う機会が多くありました。自分自身、人前に出て話すことが苦手でしたが、何度もプレゼンテーションを行うことで、発表することに慣れ、苦手意識が薄れていきました。
また、大学生になってから一人暮らしを始めたことで、自分の身の回りのことを全て自分で行わなければならないので、以前よりも自立できたように感じます。食費や光熱費など、生活にどのぐらいお金が必要であるか、そのお金を稼ぐためにはどのくらい働かなければならないのかがわかったため、両親のありがたみをあらためて感じています。
食物栄養学科では、私たちが生きる上で欠かせない食事や栄養について学ぶことができるため、日々の食生活でも役立つ知識を得られることが魅力だと感じます。栄養素が体の中でどのように消化?吸収され、影響を及ぼすのか体系的に学ぶことができるため、健康的な生活を送る上でとても役立つ知識を得ることができていると感じています。
学んだ知識は、管理栄養士として多くの人々の健康維持や疾病の改善に役立つことができるだけでなく、自分や家族など身の回りの人々の栄養管理もできるため、生涯の財産となるような知識やスキルを身につけられることが魅力的だと感じます。
私は、一次予防(健康の保持?増進)に関心があるため、疾病予防に携わる仕事をしたいと考えています。少子高齢化が進む日本において、健康寿命の延伸が課題であるため、管理栄養士として、栄養面からサポートし、一人でも多くの人が日常生活を制限されることなく、自立した生活を送れるようにしたいです。
また、小児期は生活習慣や食生活の基礎をつくる大切な時期であるため、食に興味をもつ子どもが増えるよう、管理栄養士として食育に携わりたいと考えています。
私が所属している食物栄養学科は、実験や実習、化学など難しい内容の講義も多く、大変だと感じることもありますが、その分、管理栄養士になりたいという同じ目標を持っている仲間が多いので、より仲の良い友人ができると思います。ぜひ、食物栄養学科に入学して一緒に管理栄養士を目指しましょう。
(学年、掲載内容等は2023年11月取材当時)