経済のグローバル化と科学技術の急速な発展に伴い、いま、私たちの生活環境が著しく変化しています。日本の科学技術基本計画(第5期)ではSociety5.0(ソサエティ5.0)という近未来像が例示されています。そこでは、科学技術と経済活動が持続可能な形で展開し、そこに生きる人々が希望を持って生活上の課題を解決し、生活者としてのウェルビーイング(well-being)を実現することがめざされています。
急激に変化する社会で暮らす人々の生活基盤も大きく変化しつつあります。個人の生活における課題やニーズも、ますます多様で複雑なものになっています。人々の生活の質(QOL)の向上をめざすためには、より高いレベルの知識とともに、深い洞察力と構想力が求められます。本学の人間生活学研究科は、このような課題の解決に応えるために、常に生活者の視点からQOLを高め、希望を持って豊かな未来を切り開く人材を養成することを目的としています。
多様で複合的な生活課題を解決していくためには、国際的(グローバル)な視野をもって、具体的(ローカル)な課題を探究する視座が必要です。また、人文?社会科学と自然科学を横断する「文理融合」の深い学識も必要です。私たちの研究科は、このような視座と学識を深め、社会における多様で複雑な生活課題の発見と解決に取り組みたいと願う方々(学生と社会人)の入学を心から歓迎します。
専修免許状の取得
基礎となる一種免許状を取得している方は、専修免許状を取得できます。
■人間生活学専攻 ~ 中学校教諭専修免許状(家庭)?高等学校教諭専修免許状(家庭)
■食物栄養学専攻 ~ 栄養教諭専修免許状
働きながら学べる
各分野で活躍する社会人からも、さらに学びと研究を深めたいという声が寄せられています。このため、働きながら学べるように「大学院修学休業制度」「長期履修制度」(修業年限3年又は4年)などを利用することもできます。
経済的支援
■日本学生支援機構奨学金(第一種?第二種)制度
■大学院修士段階における「授業料後払い制度」
■ティーチングアシスタント制度
協定先大学院(天使大学大学院)との単位互換制度
天使大学大学院看護栄養学研究科(栄養学専攻博士前期課程)との単位互換制度が2012年4月より実施されています。
修士論文の評価基準
修士論文は、論文ごとに審査委員会を組織し、以下の各項目に関する審査結果を基に、総合的に判断してその成績を評価します。*
1)当該研究領域において、修士としての十分な知識と能力が認められる。
2)研究テーマの設定が妥当であり、また論文作成に当って問題意識が十分明確である。
3)論述(本文、図、表、引用、文献表等)が適切であり、論理構成が首尾一貫している。
4)採用された研究方法、調査?実験方法、論証方法が適切であり、また論証に当っての分析?考察が十分論理的かつ具体的である。
5)当該研究領域の論理的?実証的見地に照らして、独自の価値が認められる。
6)外国語文献読解や外国における調査が要求されるテーマについては、必要とされる当該外国語に関する十分な能力が認められる。
*審査委員会は、指導教員を主査とし、両専攻の教員を副査として構成されます。必要に応じて大学院担当教員以外の者を副査に加えることがあります。