私は小学生の頃からお菓子作りが好きで、将来のことを考えた際に、食や料理に関わる仕事がしたいと思っていました。その中で、国家資格である管理栄養士という職業を知りました。
管理栄養士というと病院で働くイメージが強いかもしれませんが、行政栄養士や栄養教諭として働く管理栄養士など、管理栄養士の活躍の場は多様です。そんな管理栄養士に魅力を感じ、実務経験がなくても管理栄養士の国家試験の受験資格を得ることできる4年制の大学であり、かつ、栄養教諭の免許状も取得できる威廉希尔中文网站の食物栄養学科を選びました。
私は、調理科学研究室に所属しており、「北海道産食材の調理特性」をテーマに、石狩産生落花生(なまらっかせい)を使用したワッフルのレシピ開発を行っています。また、販売促進に貢献したいと考え、栄養価や環境に配慮した地産地消の理念を支える健康的なレシピを提案し、官能評価、調理科学実験で水分含量、硬さや色調を比較しています。
この研究室では以前から、白糠町のNPO法人陽向ぼっこ様からの依頼で様々なフレーバーのワッフルを作っており、お菓子作りが好きな私はワッフルを作りたいという思いからこの研究室(ゼミ)に入りました。また、地産地消にも興味があり、小学校での教育実習では「学校給食で地産地消を推進するために行われている取り組みや地場産物?旬の食材の学校給食への取り入れ方について」を自主研究課題としていたため、北海道産食材について扱っているところに魅力を感じました。
食物栄養学科では、3年次前期に「給食経営管理実習Ⅰ」という必修の授業があります。この授業は実習科目であり、グループごとに分かれて約50食の大量調理を学内で経験することができます。私のグループでは小学校の給食を作りました。学生が中心となって、1から献立作成や栄養計算を行います。学外の臨地実習に向けて、今まで座学で学んできた栄養?食事管理や安全衛生管理などをアウトプットすることにつながり理解が深まりました。
また、この授業では、料理をするだけではなく、食育媒体の作成や、反省点をプレゼンテーションする機会もあり、友達との仲を深めることもできました。食物栄養学科の授業では、座学だけではなく実習科目や実験科目があり、レポート作成やプレゼンテーションを行う機会も多く、PCスキルやコミュニケーション能力も向上しました。
大学生活で一番成長したことは、マルチタスク能力です。また、入学前と比べて自立することができたと思います。
大学生になって地元を離れて1人暮らしを始め、自分自身で行わなければならないことが増えました。その中で学業とアルバイト、趣味の時間の両立を心がけました。忙しい大学生活の中でスケジュール管理を行い、優先順位の設定や目標設定を行いました。様々なことを経験し、充実した大学生活を送ることができています。
また、大学では先生方のサポートもありますが、選択科目の履修登録など高校よりも自分で選択し考えて行動する必要があり、大学生活を通して、自立することができました。
臨地実習を3年生で行う点と、栄養教諭の免許を取得することができる点です。
私は給食経営管理実習Ⅱ、臨床栄養学実習Ⅲ、栄養教育実習Ⅱの計5週間の臨地実習に3年生で行きました。4年生では臨地実習での経験を交えながら就職活動に活かすことができました。教育実習での経験を教員採用試験の面接で話せることも強みとなりました。4年生で管理栄養士の国家試験の勉強に集中できることからも3年生で臨地実習に行くことができて良かったと思っています。
また、私は教職課程も履修しています。栄養教諭の免許も取得することができる大学は管理栄養士課程がある4年制大学の中でも限られています。教職課程を履修している学生の数は多くありませんが、少人数のため教員採用試験の対策などの場面では手厚いサポートを受けられます。
現在は、栄養教諭または行政栄養士の道へ進もうと考えています。これらの仕事は健康な方々に対するアプローチがメインであり、食生活を通して人々が健康であり続けられるようにサポートできる職に就きたいと考えています。そのためにまずは、管理栄養士の国家試験に合格することが必要であり、国家試験合格を目標に最後の大学生活を送っています。
将来は、多職種と連携しながら、正しい知識を発信していくことができる人材を目指します。
管理栄養士や栄養教諭、食品衛生監視員などに興味のある受験生の皆さん、威廉希尔中文网站の食物栄養学科で学びませんか。受験は壁にぶつかることもあると思いますが、大学では楽しいことやさらに成長できる機会がたくさんあります。作る事、食べる事が好きな人、几帳面な人におすすめの学科です。応援しています。
(学年、掲載内容等は2024年8月取材当時)