将来の夢が決まっていなかったため、幅広い業界に就職が可能な英語文化学科を選びました。
はじめは英語を学ぶ楽しさをあまり分かっていませんでしたが、受験勉強をしていくにつれて、会話や文章中の言葉の本当の意味を理解し、物事の本質をつかめるのは人間特有の思考力によるものだと気づいたことで、大学で専門的に英語を学ぶことに次第に魅力を感じるようになりました。
2年生から岡本ゼミで人種差別の問題を研究しており、現在はアフリカ系アメリカ人の女性作家であるアリス?ウォーカー著作の 『カラーパープル』(1982)を読んでいます。この作品では黒人コミュニティに潜むジェンダー差別の問題が描かれており、その差別の構造などについて考察しています。
高校の先生が世界の社会問題について熱心に教えてくださっていたこともあり、ゼミを選ぶ段階で、卒業論文(卒論)のテーマは社会問題に関連したものにしようと考えていました。また、元々読書が趣味だったこともあり、1年を通して一つの文学作品を読み進めていくゼミは自分にとても合っていると感じています。
ゼミでは、当たり前だと思っている誤った価値観があることを知ると同時に、何気なく触れていたメディアが伝える本当のメッセージにも気付くことができ、毎回の授業でとても充実した時間を過ごしています。
1年生から2年生にかけて履修する必修科目の「Oral English」は英語を話すことに対する苦手意識を払拭できる授業だと感じています。
受験英語と言われるものにしか触れてこなかった自分にとって、最初はなかなか上達しないことにモヤモヤを抱えながら授業を受ける日々でした。しかし、授業でクラスメイトと英語を使って話すことが必須だったので、クラスメイトの英語力に刺激を受けながら、先生のサポートのもと英会話の力を向上させていくことができました。
英語のネイティブ?スピーカーの先生の授業は少人数で行われるので、一人ひとりの発音についても指導してくれます。全て英語で行われる授業は一見ハードルが高く思われますが、先生方は一人ひとりに気を配ってくださるので、着実に力をつけることができます。
行動力だと思います。大学は自由な環境ですが、同時に自己責任が伴います。英語力の向上にせよ、興味のある分野の探究にせよ、自ら考え行動することが不可欠です。
私は春休み期間中に学外の留学エージェントを通じてカナダに留学しました。短期間ではあったものの、この経験は自分の英語力と価値観に大きな変化をもたらすきっかけとなりました。変化を恐れず挑戦することの楽しさを覚えたのは、以前の自分では想像もできませんでした。
留学の準備期間を含め、自らが動かなければ何も進まないという完全に自己責任の状況でしたが、この経験を通じて行動力とともに責任感も成長したと実感しています。
1年生から2年生にかけて、英語の基礎を徹底的に学ぶことができることだと思います。
文学部の他の学科よりも必修科目が多く、例えば、英語を発音する時の舌の動きまでも学ぶことができます。GrammarやVocabulary Buildingという授業では、これまで学んできた英語の知識を発展させ、より実践的な使い方を学ぶことができます。特に、Grammarの授業では英語で書かれた教科書を利用するので、英語の文法を英語で学ぶことができます。
また、英語文化学科では専修の選択が必須ですが、1年次から基礎演習(基礎ゼミ)が開講されており、「言語?コミュニケーション専修」と「文学?文化専修」の各専修から一つずつ授業を履修することができるため、自分にはどのような専門が合っているのかを早いうちから考えることができます。
今後はさらに多くの文学作品や論文に触れて、解釈する力を養っていきたいです。
卒論では作品の細部に目を向け、様々な比喩や表現の意味を考察して自分なりの解釈を提示することを目指して、学びを深め、より幅広い知識を身に付けていきたいです。そして、卒論は全て英語で執筆するので、先生方の指導を受けながら苦手なwritingの力も高めていきたいと思っています。
また、今勉強を進めているTOEICでは、卒業するまでに獲得したいスコアを設定しているので、必ずそのスコアを達成できるようにしたいです。
受験期間は我慢することが沢山あると思いますが、その時に身に付けた知識は絶対に裏切ることはありません。どんな結果になったとしても、自分が満足いくまで勉強して、後悔のない進路を歩めるよう、応援しています。
(学年、掲載内容等は2024年8月取材当時)