在学生インタビュー

文学部 日本語?日本文学科 2年 T.Sさん

日本語?日本文学科を選んだ決め手は?

中学生の頃から本を読むことが好きで、日本語や日本文学の歴史に興味を持っていたからです。もっと日本語について知りたいと感じた時に、日本語?日本文学科の「日本語と文学の関わりについて深く学ぶことができる」という点に強く惹かれました。

高校までの基礎的な授業から大きく発展し、日本語がどのように発展してきたか、文学にどのように影響してきたのかなどを様々な視点から学ぶことのできるこの学科で、自分の「好き」をとことん追究してみたいと思いました。

現在、どのようなことを学んでいますか?

古典から近現代の文学、語学など、日本文学を中心に幅広い分野を学んでいます。

今は特に鎌倉時代に成立した『宇治拾遺物語』を通して、中世期の人々の思想やその時代の風習に興味を持って学んでいます。古典に対して親しみにくさを感じる人も多いと思いますが、『宇治拾遺物語』は多種多様な説話が集められており、非常に面白く読みやすいです。そんな『宇治拾遺物語』には鎌倉時代を生きた人々の文化や考え方、宗教観が色濃く反映されており、学ぶたびに多くの気付きを得ることができます。

物語を読み「この行動をしているのはなぜだろう」「なぜこんな考え方をするのだろう」などの疑問を見つけてディスカッションを重ねていくことでさらに深く読むことができ、中世の人々に接近することができるような気がしています。

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日本語?日本文学科ならではのおすすめの授業は?

私がおすすめしたいのは「古辞書」について学べる講義です。現在の辞書の前身である古辞書とは何かという基礎から始まり、古辞書の具体的な例からその特徴について詳しく、そしてわかりやすく講義が行われます。

それぞれの古辞書によって書き方や並べ方、取り上げ方などの強い個性があり、特徴が全く異なるため非常に興味深いです。徐々に紐解かれていく古辞書の読み方には、講義を受けるたびに驚かされ、そしてとてもわくわくさせられます。古辞書を学ぶことで、現在私たちが使っている日本語や漢字にさらに一歩踏み込んだ考え方ができるようになるはずですし、日本語や漢字にさらに興味が湧くはずです。

古辞書について詳しく知ることができるのは日本語?日本文学科だからこそだと思います。古辞書に触れる機会が少ない中でこうした講義を受けられることはとても貴重だと思います。

大学生活で一番成長したと感じることや、入学前後でのご自身の変化は?

一番の成長は自主性が身に付いたことだと思います。高校とは異なり決まった時間割はないですし、大学という学ぶ環境が整っている場所でどのように学んでいくかは自分自身で選択しなければなりません。さらに、勉強やアルバイト、サークルや遊びなど、時間の使い方も自分で判斷することが求められます。大学生活を送る中で限られた時間をどのように使っていくのか、自主的に考え、動くことができるようになったと感じています。

また、「読む」力も身に付きました。高校までは文法や単語レベルの知識が主でしたが、大学ではさらに発展した内容で、単語の使われ方や読み方、そこから考察できることなど様々な観点から文章を読み解いていきます。より多角的な観点から文学や言語を分析し、読むことができるようになったのは、大学の講義のおかげだと思います。

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あなたが考える日本語?日本文学科の魅力は?

なんといっても先生方だと思います。同じ分野の講義でも先生方によって着眼点が異なるため、どの講義を受けても新しい視点から日本の言語や文学などを学ぶことができます。そしてどの先生の講義もとても魅力的で、学ぶことの楽しさを教えてくれると思います。

また、学びたいことに対する手厚いサポートがあります。演習(ゼミ)では、質問や疑問に真摯に対応してくださり、もっと知りたいと思ったことには具体的にご助言してくださいます。そんな先生方のおかげで、講義を受けるたびにもっと知りたいと思うことや面白いと感じること、新しい発見や学びがどんどん増えています。

多様で興味をそそられる質の高い講義を展開してくださり、学生が学びたいと思っていることを尊重し、支えてくださる先生方が日本語?日本文学科の一番の魅力だと感じています。

将来の夢や今後の目標を教えてください

今後の目標はより専門的な知識を身に付けることです。1年生では専門知識の導入や一般教養を学んできました。1年生で学んだことと絡めながら、2年生ではより専門的な領域に特化した講義が増え、自分の興味や関心を深めていけるようになってきました。

大学では学びたい専門分野を掘り下げて学ぶことができるため、様々な講義を受ける中で自分の興味や関心を発見し、より専門的な知識を身に付けて自分の学びや成長に繋げていきたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

受験勉強はつらいと感じることもあると思います。しかし、一生懸命勉強に向き合った時間は無駄にはならないはずです。きっと頑張って良かったと思える時がくると思います。私自身、大学での学びが受験勉強で得た知識と繋がって学びを深められたことが何度もありました。皆さんの頑張りが結果に繋がることを願っています。

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(学年、掲載内容等は2024年8月取材当時)